大会開催の経緯と趣意
安来市では難攻不落の城として名を馳せた月山富田城(国城跡に指定)を史跡公園として整備を行いました。歴史的景観の復元をはじめ、遺構の修復や散策路の改修などを進めることで、歴史遺産や観光資源としての魅力アップを図り、「地域のシンボル」として観光客を呼び込みたいと考えています。
現在では散策路の改修や城跡の観光復元もほぼ終わっていますが、2018年に行われた『第25回全国山城サミット安来大会』『第7回戦国尼子フェスティバル』以外では広く表立ったPRはされておりません。これらの大規模な催し以上に更に広く地域内外にPRすることや観光客をもてなす仕組み作りをすることなど可能なのでしょうか。もちろん安来市としては効果的な広報としてメディアの活用や、引き続きその他地域の山城と連携したPRを考えているとは思いますが、我々が必要だと提唱しているのは観光客誘致のためだけのPR活動ではなく、月山富田城に対する地元住民の関心と意識を高めていくことで、月山富田城跡史跡を活用したまちづくりに参画する市民を増やしてこそ、本当の意味での「地域のシンボル」となり得るということです。そのためには、「今」をどう活かすかを一人でも多くの人と共に考え、実行していく必要があります。
THE FINAL 大会の目的と意義
行政主導に頼る城跡整備や観光客誘致のためだけのPR活動ではなく、月山富田城に対する地元住民の関心と意識を高め、「地域住民で育てる月山富田城跡」となることを目指し、各企業や各種団体、個人ボランティアなど多くの皆様と共に実行委員会を組織して、安来の魅力を全国に伝えるとともに、城跡整備完了をただ待つのではなく、今後史跡をどう活かすかを多くの人に考えていただく事業として開催してきました。
毎年非常に多くの来場者と協力者、各種メディアのお力添えをいただいたガンガンスプラッシュですが、今大会をもって一旦区切りをつけさせていただきます、その最後にふさわしく参加された方々が安来の魅力に出会える機会を創出し、地元に対する「ふるさと意識」、「愛情」、「地域活性化意欲」を高めていただくために、実行委員会メンバー一同邁進してまいります。